「世界から選ばれ続ける東京へ」
新宿区山吹町にある東京観光財団の理念です。
東京オリンピックも控え、益々注目を集める東京。政治経済の中心地であり、日本の観光を牽引する世界のTOKYO。外国人観光客をおもてなしするためにも、東京観光のエキスパート育成が急がれます。
増上寺と東京タワー。
旅の三要素としてよく話題に上る「あごあしまくら」。
顎(あご)が食事で、脚(あし)が交通手段、枕(まくら)は宿泊施設を表します。
和食が世界遺産に認定され、高級ホテルの誘致や民泊の活性化など、インバウンドマーケティングの準備は整いつつあります。そんな中にあって、交通手段の一つであるタクシー運転手も日々研鑽を続けておられるようです。
東京観光タクシードライバーになるには、東京シティガイド検定の取得が条件
一定以上のレベルで観光案内ができるタクシー乗務員は、東京ハイヤー・タクシー協会によって「東京観光タクシードライバー」として認定されます。
東京観光タクシードライバーになるには、所定の検定取得や研修の修了が義務付けられています。
その内の一つが、東京シティガイド検定の取得です。
東京の魅力を熟知し、国内外からの旅行者に適切な観光案内ができる能力を養成します。博多っ子検定と共に、ご当地検定の先駆けとして2003年11月に産声を上げました。
東京シティガイド検定は、公益財団法人東京観光財団が主催する検定です。
受験資格は特になく、受験料は税込5,400円です。
マークシート方式による選択問題が出題され、試験時間は90分です。100点満点中、70点以上が合格ラインとされます。当初は初球試験と上級試験に分かれていましたが、現在では「東京シティガイド検定」として一つに統一されています。
出題範囲は公式テキストに則っており、上記の「江戸東京まち歩きブック」をご参照下さい。「江戸東京まち歩きブック」は東京シティガイド検定の公式テキストであり、試験内容も公式テキストに準拠しています。
東京のシンボル・東京タワー。
ご存知のように奈良県には、奈良まほろばソムリエ検定があります。
毎年検定合格のために、奈良県内の観光知識を詰め込んでおられる方も多くいらっしゃいます。ご当地検定は地域活性化のためにも重要な役割を担っています。改めて地元のことを知れば、地元愛が沸々と湧き起ってきます。我が街の再評価につながり、さらには外へ向けての発信にも役立ちます。
東京シティガイド検定を受験される方の中には、東京出身でない方も多いでしょう。故郷を離れて東京で暮らす人たちにも、我が故郷への想いが強くなることを願います。
【東京シティガイド検定の関連情報】