大神神社の末社として知られる神宝神社。
社務所の上手に位置し、拝殿からみると右手奥に鎮まるお社です。毎年ゴールデンウィーク頃には銀竜草が周囲に見られることもあって、大神神社の広い境内でも秘かに人気のあるスポットです。
熊野三神を祀る神宝神社。
御祭神は熊野権現で、御例祭は毎年5月9日に執り行われます。三宝荒神の信仰も篤く、大神神社参拝の際には必ず訪れる人も多いと聞きます。
繞道祭の御神火を最初に運ぶお社
数ある摂社末社の中でも、特に重要な神社ではないでしょうか。
神宝神社を語るには、一年初めの祭事を外すわけにはいきません。
年頭を飾る繞道祭の御神火が、真っ先に運ばれる場所。
それが神宝神社です。
大神神社の宝物収蔵庫の前に、繞道祭の時に使われる松明が置かれています。
やはり本番は迫力があるでしょうね。古都奈良・大和の一年の幕開けを祝う年中行事として知られる繞道祭。その繞道祭の切り込み隊長的な役目を担っている神社なんですね。
崇神天皇の皇居跡と伝わる磯城瑞籬宮跡。
神宝神社から「山の辺の道」を南へ辿ると、お稲荷さんを祀る三輪成願稲荷神社を右に見て、二重塔が美しい三輪山平等寺を通り過ぎます。その先に、万葉歌碑の建つ磯城瑞籬宮跡がひっそりと佇んでいます。
三輪山を御神体とする大神神社から、南の山の辺の道へと繋がる場所に神宝神社が鎮座していることになりますね。
金屋の石仏の前にハイカーの姿が見られます。
磯城瑞籬宮跡からさらに進むと、頑丈そうなコンクリートの祠が目の前に現れます。中には石仏が収められており、外から拝観することもできます。
神宝神社の鳥居。
GWの前後に訪れた時には、この参道の左右に白い幽霊を思わせる銀竜草が生えていました。どこかセンセーショナルなその姿に、熊野権現のありがたみを感じたものです。
世界遺産の熊野を大神神社の境内で感じることができます。
まだご存知でない方は、是非一度参拝されることをおすすめ致します。