2014年10月に催された大神神社の披露宴。
挙式1週間前に、新婦様自作の献立表が届きました。実にシンプルで素敵だったのでここにご報告申し上げます。
料理旅館大正楼の客室前廊下。
10月の週末ということもあってか、当日は3組の披露宴が重なりました。
紅白の水引で結ぶ献立表
概ね当館では、挙式の一週間前に献立が決まります。
献立表を作成される方は、あらかじめその旨をお知らせください。挙式の10日~14日前までに献立を決めてお知らせ致します。
新婦様がご自身で作成された献立表。
松竹梅の婚礼料理における、竹プランのお品書きです。
昨今の傾向として、婚礼業者に任せず自ら献立表を作られる方を多数お見受けします。パソコンを含めた周辺機器が充実しているとはいえ、こういったことが苦手な私にしてみれば、実に羨ましい出来栄えです。
献立表をこんな風に巻物風にして、紅白の水引で括ります。
素敵な演出ですよね。
センスの光る献立表を作成される新婦様ですから、もちろん、席札もご自身でご用意なさいました。
お膳の左片隅に置いて、参列者の着席を待ちます。
いつものことではありますが、披露宴の始まる数時間前のこの瞬間、会場にも澄んだ空気が流れています。今頃は三輪神社の儀式殿に於いて、粛々と結婚の儀が執り行われているのだろうなと想像します。
大神神社参集殿待合室に掲げられていた「六瓢息災」の絵。
6つの瓢箪が描かれており、無病息災に掛けた「六瓢息災」の文字が印象に残ります。七五三の情報を得るために向かった参集殿でしたが、思わぬ縁起物に出会うことができました。
仏の世界においても六地蔵、六波羅蜜寺等々、6という数字には何か物事を総まとめにするようなイメージが感じられます。6は無に通じるとでも言いましょうか、そんな気配が感じられるのです。
六瓢息災、実にいい言葉です。
素敵な献立表を作成して下さったカップルにも、長い人生における無病息災をお祈り申し上げます。