今年も結婚式シーズンを迎えようとしています。
立春を過ぎ、2月も末頃になると春の陽射しを感じる日も多くなって参りました。勿論、寒気に包まれる日も度々ですが、着実に季節は春へと歩み出しています。幸せな結婚式を身近に感じながら、結婚を意味する動詞 marry について少し考えてみたいと思います。
大正楼披露宴会場。
基本的に marry は受身形で使われることが多いようです。
She is married to a foreigner. 彼女は外国人と結婚している・・・といった具合です。裕福な人と結婚したとなれば、She got married to a rich man. となります。自動詞として使われることもありますが、その大半は他動詞としての表現です。
プロポーズの言葉 Will you marry me?
marry という英単語を使った最もポピュラーなフレーズ。
誰しも思い浮かべるのが、Will you marry me? 私と結婚してくれませんか(結婚して下さい)ではないでしょうか。この場合も他動詞としての用法です。
「結婚する」と言うと、何かこう自発的なものだと思うのですが、英語表現では受身的なニュアンスが感じ取れます。相手あってのことですからね、自分だけではどうしようもありません。自発的なものでありながら、同時に何かに任せるような雰囲気があります。
ウェディングケーキのケーキカットナイフをスタンバイ!
同窓会で久しぶりに再会し、結婚に至るカップルも数多くお見受け致します。
I am married to a childfood friend. 私は幼馴染みと結婚しています。
誰々と結婚するという表現には with ではなく、to が使われている点にも着目したいですね。get married to ~を知らなければ with を使ってしまいがちです。結婚はやはり、何かの運命に支配されているのかもしれませんね。人間サイドがごちゃごちゃ言うことではなく、どこか雲の上で既に決められていることなのかもしれません。
それでは、自動詞での用法にはどのようなものがあるのでしょうか。
愛ゆえに結婚する(marry for love)、若くして結婚する(marry young)、ある家に嫁入りする(marry into a family)・・・いずれも主体の意志が感じられる表現ではないでしょうか。
結婚だけが人生ではない。
結婚至上主義から解放されて、独自の人生観をお持ちの方も多いでしょう。様々な価値観があっていいと思います。TVドラマの「東京タラレバ娘」も話題を集めていますよね。独身女性のライフスタイルを描いた物語がヒットする昨今ですが、結婚する気があるのかないのかも重要なポイントです。
結婚しないと決めている人がいるのも事実です。
かたや結婚する気はあるけれど、なかなかそういう機会に恵まれない人も多いことでしょう。英語で marrying は形容詞で「結婚する気がある」を意味します。
結婚披露宴は英語で wedding reception と言います。
その幅が広がりつつある結婚適齢期は marriageable age と表現します。She is in a marriageable age. 「何をもって」と言われそうですね。その判断基準は百人百様なのかもしれません。
一足先に結婚したご友人が自身の結婚生活を表現するなら、
We have been married for five years. 結婚して5年になります。
やっぱり他動詞で目にすることが多い単語です。
今年も数多くの幸せなカップルが誕生しますように・・・三輪の大神様に祈りを捧げたいと思います。