中宮寺鳩和殿の特別一般公開!屏風の聖徳太子絵伝

通常非公開の鳩和殿(きゅうわでん)

中宮寺境内の東に位置する鳩和殿において、聖徳太子の一生を描いた「聖徳太子絵伝」が公開されています。

中宮寺は国宝半跏思惟像で知られますが、鳩和殿の中に足を踏み入れるのは今回が初めてでした。濱野年宏(はまのとしひろ)画伯が制作した「聖徳太子絵伝」四季図大屏風(しきずだいびょうぶ)は、黒地の背景に金をあしらい、まるで蒔絵を思わせる美しい仕上がりでした。

中宮寺鳩和殿大襖絵「はじめ」

鳩和殿の大襖絵「はじめ」。

流水紋の上に堂々とした一文字が浮かび上がります。鳩和殿の玄関を入ると、真正面で出迎えてくれる襖絵です。

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梵字の中に溶け込む!如意輪観世音菩薩キリク像

鳩和殿のご本尊左側に、とても印象深い掛軸が飾られていました。

絵画風に梵字が描かれ、その上部には観音様のお顔が!如意宝珠の中の観音様は、そのお顔半分が自然とフェードアウトしていました。御像の梵字(キリク)は黒色で、金色を背景として浮かび上がります。クリアファイルとしても販売されていますので、気に入った方は是非購入してみましょう。

中宮寺東門と鳩和殿

中宮寺東門と鳩和殿。

鳩和殿の特別公開のみを拝観したい方は、こちらの東門から入山するといいでしょう。

法隆寺夢殿の左奥に控える中宮寺西門(中宮寺の拝観受付)から入ると、別途入山料の600円が必要となります。ちなみに私は、半跏思惟像や天寿国繍帳も拝観したかったので、いつも通りに西門から入りました。

掛軸「如意輪観世音菩薩キリク御像」

お土産物コーナーにあった如意輪観世音菩薩キリク像。

ぼんやりと浮かび上がる観音様の尊顔が、とてもいい感じです。

中宮寺鳩和殿

中宮寺鳩和殿。

聖徳太子が母・穴穂部間人皇后(あなほべはしひとこうごう)のために創建したお寺・・・それが中宮寺です。大和三門跡尼寺の一つに数えられます。

鳩和殿の道案内

鳩和殿拝観口の道案内。

半跏思惟像と天寿国繍帳を拝観した後、お堂の右手に回り込んで鳩和殿へと向かいます。

中宮寺鳩和殿

鳩和殿の裏手に出ました。

この反対側が玄関口です。

中宮寺鳩和殿特別公開

特別公開の看板が掲げられます。

中学生以下は無料で拝観できるようです。

拝観時間には少し注意が必要ですね。9時30分から15時30分までとなっており、中宮寺本堂よりも早目に終了します。

中宮寺鳩和殿

特別公開の期間も、10月26日(土)~11月4日(月)とやや短めです。

建物の外からも、先ほどの大襖絵が見えています。

中宮寺鳩和殿のビデオ閲覧コーナー

中に入ると、玄関左手にビデオ鑑賞コーナーが設けられていました。

濱野年宏画伯を紹介する内容で、四季図大屏風を鑑賞する前に予習しておくといいですね。

中宮寺鳩和殿の拝観券

拝観券は鳩和殿の受付で購入。

聖徳太子の生涯が、様々なシーンを通して描かれていました。

中宮寺鳩和殿

鳩和殿の中は撮影禁止です。

春夏秋冬の順路で大屏風を巡ります。

ボランティアガイドの方がいらっしゃって、解説を仰ぐこともできます。六曲四隻に仕立てられた屏風装の画面を全て並べると、実に36mもの長さに達するそうです。

中宮寺カレンダー

2020年度のカレンダーですね。

鳩和殿御本尊「如意輪観世音菩薩」と大障壁画「遠山雲海」「飛天」。

聖徳太子絵伝

実に色鮮やかな聖徳太子絵伝です。

聖徳太子絵伝の歴史は古く、既に奈良時代には制作されていたようです。それ以降、様々な聖徳太子絵伝が制作されていますが、好運にも現代版を観る機会に恵まれました。

如意輪観世音菩薩キリク像のクリアファイル

如意輪観世音菩薩キリク像のクリアファイル。

格好いいですよね。

中宮寺本堂

十六菊花紋をあしらった中宮寺は天皇ゆかりのお寺です。

今回の鳩和殿特別公開は令和改元を記念して催されたようです。

聖徳太子絵伝の最終盤、冬の場面には達磨大師との出会いも描かれていました。JR王寺駅近くの達磨寺に行けば、太子と達磨大師との深い関係を知ることができます。

法隆寺にお参りしたなら中宮寺を訪れる人も多いことでしょう。

法隆寺夢殿の東にある中宮寺、さらにその境内東端には新殿の鳩和殿が建っています。