斑鳩町幸前(こうぜん)にある秋葉神社。
尼寺中宮寺の守護社のようです。中宮寺から見て北東の表鬼門に位置し、秋葉川沿いに細長い境内を有します。
秋葉神社の社殿。
建物は他に無く、実に質素な造りの神社です。御祭神は火産霊神(ほむすびのかみ)で、防火祈願に勧請されたお宮と伝わります。
中宮寺跡から法起寺へ、秋葉川沿いの秋葉大権現
国史跡の中宮寺跡。
公園整備が完了して、早くも一年の歳月が流れました。
中宮寺の元あった場所で塔跡などを見学した後、コスモスが咲く法起寺へと向かいます。その途中、秋葉川の畔に小さなお社を見つけました。
秋葉川沿いの石仏群。
ここから橋を渡ってすぐ右手に秋葉神社が鎮座しています。
斑鳩三塔のイラストと共に、お寺までの距離が案内されています。
ここから法起寺は400mのようです。
公園整備された中宮寺跡。
かつての中宮寺境内にもコスモスが咲いていました。
秋葉神社の細長い参道。
左手前に石灯籠が建ち、右手の川に沿って参道が伸びています。
祠前に辿り着くと、石仏のようなものも祀られていました。
その横には、蝋燭の火が灯されていた痕跡。
何とも簡素な佇まい。
初瀬の素戔雄神社境内にも秋葉社が祀られていましたが、仰ぐ神も同じなのでしょうか。
鳥居前の石燈籠には「秋葉大権現」と刻みます。
古来より秋葉大権現は火伏せの神と仰がれます。
燃えにくい石造りの祠として祀られることが多いようですが、秋葉大権現の総本社は静岡県浜松市にある秋葉山本宮秋葉神社(あきはさんほんぐうあきはじんじゃ)とされます。また ”古来の根元” としては新潟県長岡市の秋葉三尺坊大権現(あきばさんじゃくぼだいごんげん)も並び称されます。
法起寺三重塔とコスモス。
すっかりお馴染みの秋の風景ですね。
目立たない小さな神社ではありますが、斑鳩散策の際には訪れてみるといいでしょう。さらに法起寺へ向かう途中には幸前(こうぜん)神社というお社もありました。