イラというベラ科の魚がいます。
色鮮やかな模様をした魚が多いベラ科の中にあっては、やや地味目の魚です。柔らかい白身で、主に味噌漬けやちり鍋などに用いられます。
冬に旬を迎えるイラ。
漢字で書けば、「伊良」「苛魚」となります。
イラの名前の由来
名前の由来は “苛々する魚” に因みます。
イラは捕まえようとすると、逆に噛み付きにくる習性があります。写真でもご覧の通り、なかなか鋭い歯をしています。漁獲の際には注意が必要ですね。
イラとよく似ている魚にテンスという魚がいます。
イラとテンスの見分け方ですが、テンスには背びれの前の頭の上に長いヒレが見られます。イラには無い特徴ですので、すぐに見分けがつきます。イラをよく見てみると、胸びれから背びれに掛けて黒い縞模様が斜めに入っています。この縞模様こそ、イラであることの証です。
苛々する魚のイラを、この機会に是非覚えておきましょう。