大神神社の下手に鎮座する若宮社。
大田田根子を祀る若宮さんから少し南へ行くと、馬場本村のお地蔵さんが祀られています。大神神社二の鳥居から北へ伸びる道を真っすぐ進むと突き当たりが若宮社で、その手前右側にお地蔵様が祀られています。
馬場本村の脳天地蔵尊。
賽銭箱の両側にお花が供えられています。魔除けの赤を意味するのでしょう、赤い前掛けをした脳天地蔵尊の姿が見られます。頭の周りには二重光背でしょうか、何やら光の輪のようなものが確認できます。
三輪山参りのボケ封じ
馬場本村のお地蔵さんには脳天地蔵尊の他にも、子安地蔵尊やぼけ封じ地蔵尊も祀られています。
向こうの祠の中に脳天地蔵尊がいらっしゃいます。
この辺りで子安地蔵と言えば、聖林寺の立派な体格をしておられる子安延命地蔵を思い出します。
そう言えば、かつては若宮社に安置されていた十一面観音像が今は聖林寺の国宝として崇められていることを思うと、馬場の地と聖林寺の結び付きが感じられるような気が致します。
若宮社の鳥居前に開花する馬酔木(あせび)。
三輪小学校に通っていた頃、若宮社の境内で野球をして遊んだ記憶が蘇ります。小学校の分団に馬場という名前があったので、当時からこの辺りの地名を馬場と呼ぶことだけは知っていました。
三輪の地もそうですが、神社の近くには馬場という地名が数多く見られますね。
おそらくこの辺りも、参詣のために馬に乗ってやって来た人たちが、神社の手前で馬を繋ぎ止めておいた場所なのでしょう。
旬の食材であるふきのとうを使ったテリーヌ。
ファルスと呼ばれる生地には、春のえんどう豆を練り込んでいます。ガルニチュールの中の一つに、春の目覚めを味わうふきのとうを配します。
若宮社の御饌石と桜のつぼみ。
開花を待ちわびる桜のつぼみを見る喜びは、この時期ならではの贅沢ですね。
奈良のぼけ封じは、大和長寿道で知られる安倍文殊院やおふさ観音だけではありません。安倍文殊院のぼけの花などは洒落が利いていて面白いのですが、神奈備の三輪山の麓でもぼけ封じのご利益に授かることができます。
大神神社参詣ついでに、是非一度足を運んでみられてはいかがでしょうか。