2009年夏の日の大神神社に想う

大神神社の境内を散策していると、色々なことを想います・・・。

大神神社のなでうさぎ

大神神社のなでうさぎ。

体の中の悪い部分を撫でると、その部分が良くなると云われています。
お寺でよく見かける”びんずる尊者”を連想させます。

足腰に持病を抱える人が多いのでしょうか、足や腰の部分がツルツルに光っていることがよくあります。

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東の方角をイメージさせる大神神社

十二支の中の卯(ウサギ)は、時計の針で言うなら午前6時を指す方向に居ます。
東西南北の真東、太陽の昇る方角です。

三輪山から日が昇り、二上山に日は沈む・・・。古来より大和の人々はそう信じていたと伝えられます。東の語源を辿れば、「ひむかし」に行き着きます。「ひむがし」と濁音で発音することもありますが、「日+向+し」を意味しています。

大神神社を参拝する人の多くが、狭井神社の水を求めます。

大神神社の摂社のひとつとして知られる狭井神社には御神水が湧いています。荒魂が祀られる神社であり、大神神社の境内の中でも最も霊気の感じられる場所です。

水は生命の源でもあります。
霊泉、霊水と呼ばれる有り難い水は全国各地に見られますが、ここ狭井神社の水を求める方々の数は枚挙にいとまがありません。

環境問題が深刻化する中で、名水百選に選ばれる水が脚光を浴びています。
名水百選とはまた趣を異にしていますが、御神水の人気もうなぎ登りのようです。

大神神社境内の橋の欄干などに見られる擬宝珠(ぎぼし)は、あらゆる願い事を叶えてくれるという如意宝珠を模しています。

仏像がよく手にしている珠・・・あの珠を如意宝珠といいます。
ソフトクリームをちょっぴり寸胴型にしたようなカタチ(笑)
擬宝珠の美しい曲線美に思わず目を奪われます。

なでうさぎに御神水、そして擬宝珠・・・
どれもみな、人々の願いを吸収してそこに存在し続けます。

男性的な石上神宮に対して、大神神社はあらゆる境遇の人々を受け入れてくれる女性的な神様だとも言われます。
大神神社の人気の秘密を垣間見たような気がします。

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