光合成をしない腐生植物です。
大神神社末社の神宝神社手前に、初夏の風物詩・銀竜草(ギンリョウソウ)が顔を出していました。2024年度の今年は、天皇社周辺にはあまり見られませんでした。その年によって色々あるのでしょう。
神宝神社参道沿いの銀竜草。
俯き加減に付いているのは花のようです。雄しべの柱頭は大きく、その縁は紫色です。分類上はツツジ科ギンリョウソウ属の多年草とされます。
鱗状の退化した葉!龍の似姿に寄せる想い
銀竜草という名前。
今年の干支は辰ということもあり、つい「竜」に反応してしまいますね。
ギンリョウソウの葉は鱗状で、茎を包み込んでいます。きっと竜のウロコと重なるのでしょう。龍の似姿に手を合わせる人もいらっしゃるかもしれませんね。
初夏の三輪山。
日に日に山肌の緑が鮮やかになってきました。大鳥居の向こうに山容の美しい三輪山を仰ぎます。
この俯いている姿がいいですね。
先端を傾げ、真っ白な柔肌を露わにしています。古くなってくると色もくすみ、少々汚く見えてしまいます。出始めの頃は、まだ透明に近い純白です。
一箇所から集中して姿を現します。
その生え方は、どこか彼岸花とも似ていますね。
東新堂や上之庄エリアから望む三輪山は美しい!
“白”は神に近い。
そんなことが頭をよぎります。
三輪山の白蛇に春日大社の白鹿、さらには小房観音の白亀。伊勢神宮の白石なども、どこか通じるところがあるのでしょうか。