戦艦大和で知られる大和神社。
大和と書いて「おおやまと」と読みます。天理市に鎮座するお社で、最寄駅はJR長柄駅です。
大和神社の本殿左側に水神様が祀られていました。
雨師(あまし)と磐座。
「雨を司る雨神」と案内されていますね。向こうの磐座には、「天から降臨した神が安座される石」と書かれています。
高龗神社の例祭!奈良盆地と雨乞いの歴史
大和神社の摂社・高龗神社。
毎年6月1日に例祭が行われているようです。
祈雨神祭の全国総本社とされ、天候や産業を司り、水利を請け負う重要なお社です。
高龗神社の社殿。
雨師大神を祀り、延喜式では丹生川上神社の元宮とされます。
雨師と磐座。
御祭神は雨師大神(水神様)で、崇神天皇の御代に渟名城入姫命をして穂積長柄岬(現新泉星山)に創祀されました。赤い奉納幟がたくさん立っていますね。
どこか小型の燈籠のようでもあります。
雨師の頭頂部には、如意宝珠のようなものが乗っかっています。
大和神社と言えば、戦艦大和。戦争の歴史を学ぶ小さな資料館が併設されています。
古くより6月1日に行われた高龗神社の例祭には、和歌山・吉野・宇陀その他近在邑々から千人余りもの参拝者の列が続いたと伝わります。
先頭に丹生川上神社、中・下社が金御幣を持ち、後尾は末社の狭井神社が務めました。
高龗神社の拝殿前。
小さな御幣が立ちます。
参詣の列は茅原上つ道を経て、箸墓の裾で休憩しました。
大倭柳本邑に入り長岡岬、大市坐皇女渟名城入姫斎持御前の井戸で祓い清めます。神職は輿と共に神橋を渡り大和神社に入ります。一般の人達は宿から一番鶏が鳴くと、倭市磯池に体を清め笠縫邑から神社へ向かったと言います。
雨乞いの紅しで踊りで知られる大和神社。
雨量の少なかった奈良盆地は、古来より各地で雨乞いが盛んに行われていました。奈良盆地にため池が多いのも、干ばつに備えるためでしょう。
大和神社のタカオカミノカミ。
戦艦大和のイメージが先行していますが、雨師明神が祀られていることも忘れてはなりませんね。