大和三山を見下ろす展望台のある大神神社。
大美和の杜(展望台)は恋人の聖地として知られます。
大神神社の夫婦岩。
三輪山をご神体とし、磐座信仰で知られる大神神社・・・
聖天石!夫婦和合の歓喜天
二の鳥居をくぐって参道を進むと、左手に縁結びの神様で知られる夫婦岩が鎮座しています。
昨年度の浴室改修工事では、夫婦岩も三輪山アートタイルの中に採り入れました。三輪山を象徴する磐座の一つと言っていいでしょう。
夫婦岩の案内板。
この辺りの古地図上では、夫婦岩は聖天石(しょうてんせき)と記されているようです。
聖天とは仏教を守護する天部の善神のことを意味します。いわゆる歓喜天ですね。奈良県内では生駒聖天が有名ですが、夫婦和合の神様として信仰を集めています。
JR万葉まほろば線の線路の向こう側に箸墓古墳が見えます。
三輪の神様との間に妻問いの逸話が残されている箸墓古墳。語り継がれる古代神話に、恋人の聖地を重ね合わせます。
大神神社のお守り 「鈴なり」。
聖天はインド神話のガネーシャに当たり、その多くは象頭人身で表されます。聖天さんの紋には、供物としての大根が用いられることが多く、矢田聖天さんの紋も違い大根でしたよね。
歓喜天には男女が絡み合う像が多く見られますが、違い大根を見ていると、どことなくお互いのイメージが重なります。
大神神社の夫婦岩。
夫婦寄り添うように配された夫婦岩の前では、良縁祈願に訪れる参拝客が後を絶ちません。大神神社の御祭神は大物主神ですが、縁結びの神様として知られる出雲大社と同じ神様なんです。
京都の縁結びの神様として有名な地主神社にも、大国主神(大物主神)が祀られています。
大神神社はまさしく、恋人の聖地と呼ぶにふさわしい場所ではないでしょうか。