ITジャーナリストの林信行氏の著書を一読しました。
題名は「iPhone とツイッターは、なぜ成功したのか?」 アスペクト出版。
情報に飢えた人々が求める次なるメディア
仕事の細分化現象であるマイクロワークや、改善のループを回し続けることの重要性が説かれているのですが、私が最も感銘を受けたのは最強のメディアは「自分」であるという項目です。
情報化社会と言われて久しい現代の日本に生きる私たち。
情報の洪水の中で、どれもこれも似たり寄ったりの情報に振り回されている感があります。
その中で情報の細分化や差別化は進みましたが、それもどこか飽和状態を迎えているような気が致します。究極の情報はどこにあるのか?
やはりそれは、私たち一人一人が持っているものなのではないでしょうか。それはとりもなおさず、究極の差別化ということにもなります。ミクシィやフェイスブックなどに代表されるSNSの発展は、最強のメディアに対する関心を如実に物語っています。
この世で一つしかない情報、鮮度の良い活きのいい情報に私たちは飢えていたのかもしれません。
普遍性がなくてもいい、一般論でなくてもいいから、とにかく”個の情報”が欲しかったのではないでしょうか。
最強のメディアは「自分」である。
ツイッターの流行の陰にも、この個の情報への飢餓感が関係しているのかもしれません。