千両と万両の違い!見分け方を聖林寺で学ぶ

千両と万両の違いは長年の疑問でした。

冬の聖林寺を訪れ、拝観受付の係の方にその見分け方を教えて頂きました。

聖林寺の千両

聖林寺の千両。

千両の赤い実は、葉の上の方に付きます。

実の数はそんなに多くないですね。葉の縁取りにはぎざぎざが有り、色は黄緑色に近いでしょうか。葉の付き方にも注目してみると、万両との違いが明らかです。万両は互生ですが、千両は対生に付きます。やや葉っぱが大振りなのも千両の特徴でしょうか。

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センリョウ科の千両にヤブコウジ科の万両

植物の分類学上も、千両と万両は区別されます。

葉の形や色を見れば、概ねその違いが分かります。

聖林寺の万両

聖林寺の万両。

万両の実は、葉の下にぶら下がるような格好で付いていますね。

葉の色は千両よりも濃く、縁取りに同じくぎざぎざが有りますが、くるっと丸まっているのが万両の特徴です。千両と万両の見分け方を理解できたような気がします。

千両はセンリョウ科、万両はヤブコウジ科に属しており、似てはいるものの全く別の植物です。千両と万両の違いは、それぞれの葉っぱを見れば一目瞭然ですね。

聖林寺十一面観音

聖林寺の国宝・十一面観音菩薩

千両と万両の違いを学ぶために、聖林寺参拝をおすすめ致します。

聖林寺の南天

聖林寺には南天の実も成っています。

では、南天はどう違うのか? そんな疑問が涌いてきますが、南天の葉には千両や万両のようなぎざぎざが有りません。滑らかな流線形を描くスマートな葉っぱです。また、見ての通り南天の実は数が多いことでも見分けがつくのではないでしょうか。

桜井市の聖林寺

本堂前の南天。

お正月の門松の飾りにも使われる南天。”難を転じる”南天(難転)から、縁起物としての人気も高いようです。南天の葉っぱにはギザギザが無い、そう覚えておきましょう。

千両、万両、南天の違いを学習できた一日でした。

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