御所市朝町の八紘寺を訪れて参りました。
法華宗真門(しんもん)流のお寺で、朝町川の畔にひっそりと佇みます。実はこの日、自然崇拝で知られる大穴持神社を目指していたのですが、その手前にあった八紘寺が目に入り行ってみることに致しました。
八紘寺の山門。
仁王像が両脇で睨みを利かせていました。
位置的にはJR吉野口駅と薬水駅の中間点辺りでしょうか。水泥バス停からは徒歩7分ほどの場所にあります。水泥古墳や川合八幡神社からも徒歩圏内ですので、併せて見学されることをおすすめ致します。
太子橋の先のユーモラスな仁王像
葛木御歳神社から朝町川沿いの県道を下ると、JR線路の手前で丁字路に行き当たります。
左へ行けばヒキアイモチ行事で有名な川合八幡神社、右へ行けば水泥古墳にアクセスします。そこから少し県道を戻ると、朝町川沿いに架かる赤い橋が見えて参ります。その橋を渡った先に八紘寺がありました。
八紘寺の仁王像。
どこかユーモラスな仁王様です(笑)
残念ながら今回は境内に入りませんでしたが、六角宝塔や校倉造の本殿が控えているようです。県道からもよく見えていますので、あれは何だろう?と思って、この寺に足を運ぶ人も多いのではないでしょうか。
県道沿いの電柱にも「アサマチ」の文字が見えます。
大穴持神社の住所も御所市朝町宮山ですので、ここからさほど離れていないことが予想されます。後で分かったことですが、大穴持神社へのアクセスは、八紘寺を過ぎてすぐ左側の畦道に入って行くようです。時間に余裕が無かったので大穴持神社はスルーしてしまいました。
県道215号線(古瀬小殿線)沿いを流れる朝町川。
赤い橋ですので、遠くからでもよく目立ちます。
橋の名前は太子橋。
聖徳太子と何か関係が? 周辺の歴史事情を考察してみるのですが、その由来はよく分かりません。
太子橋を渡ると、寺号標が見えて参りました。
山号は「南都山」のようです。
さらに参道を進んで行くと、民家の手前に鳥居らしきものが建っていました。
八紘寺門前の鳥居。
神仏習合の名残でしょうか。
国道24号線の小殿方面から古瀬エリアへと続く県道です。
ユーモアあふれる仁王像が、不思議と印象に残りました。
天下を一つの家にする「八紘一宇」という言葉がありますが、お寺の名前からもその思いが感じられます。ひょんなことから立ち寄ったお寺でしたが、脳裏に焼き付く仁王像との出会いに感謝申し上げます。