四天王寺極楽門(西大門)は自転車の通り抜けが禁止されています。
四天王寺の日想観を象徴する西の方角に建つ極楽門。参拝客が回す転法輪なども備え付けられており、数多くの人の往来が予測される場所だけに、さすがに自転車での通り抜けは禁止されているようです。
四天王寺の極楽門。
お盆前の8月8日に訪れたのですが、極楽門を抜けた所にミストが設置されていました。ここで体をクールダウンさせて、甲子園球場の3倍の広さに相当する四天王寺境内へと入って行きます。
お盆特製の献灯燈籠が吊るされる四天王寺境内
四天王寺のお盆供養は、毎年8月9日~16日の期間において催されます。
四天王寺の境内全域でお盆特製の燈籠が掲げられ、帰省者も含めた数多くの参拝客を出迎えます。献灯燈籠の受付は、今年も5月21日から開始されており、既に極楽門にはたくさんの燈籠が吊り下げられていました。
四天王寺極楽門の献灯燈籠。
横にすれば、まるで鯉幟(こいのぼり)の姿を連想させます。
燈籠の表面には霊名が記載され、1基につき1霊名で7,000円が奉納されます。
四天王寺極楽門とミスト、そして南の彼方には日本一ののっぽビル「あべのハルカス」を望みます。
JR天王寺駅から谷町筋沿いの商店街を通り、四天王寺病院を右手に見ながら国道25号線の交差点を渡ります。ほどなく四天王寺学園の手前に石ノ鳥居が現れます。鳥居をくぐると、右手に引導石が置かれています。さらに歩を進めると、極楽門の手前左側に見真堂、右側には布袋堂が佇みます。
四天王寺境内に植えられた梶の葉と五重塔、そしてあべのハルカスを望みます。
四天王寺の風景にすっかり溶け込んだ感のあるあべのハルカス。
あべのハルカス展望台から見下ろす四天王寺式伽藍は一見の価値があります。南から北に向かって中門、五重塔、金堂、講堂といった主要な堂宇が一直線に並び、それを回廊が囲む独特な建築様式には日本の美が感じられます。
太子信仰の聖地とも言われる四天王寺の入口になっている極楽門。境内が広いからといって、くれぐれも自転車で通り抜けることのないよう注意したいですね。