唐招提寺蓮を観賞

ロータスロード期間中の唐招提寺を訪れて参りました。

車で国道24号線を北上し、鑑真大和上創建の唐招提寺を目指します。唐招提寺伽藍南側の駐車場に車を停めて、南大門脇の拝観受付へと歩いて行きます。蓮の花の観賞が目的なのか、数多くの参拝客と行き交います。

唐招提寺本坊の蓮

唐招提寺本坊に開花する蓮。

今回私が訪れたのは7月10日過ぎでしたが、境内の5か所で蓮の花を楽しむことができました。その中でも一番見応えがあったのは、唐招提寺の境内北西に位置する本坊でしょうか。

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鉢植えと蓮池で開花時期が異なる唐招提寺の蓮

唐招提寺の蓮の花観賞は、鉢植えと蓮池の2箇所に分かれます。

それぞれに開花時期が異なっていますので、喜光寺や薬師寺に比べてより長い期間に渡って楽しむことが出来ます。

  • 鉢植えの蓮の開花時期 6月中旬~7月下旬
  • 蓮池の蓮の開花時期  7月中旬~9月初旬

唐招提寺南大門

唐招提寺南大門。

駐車場で500円の駐車料金を払って、拝観受付のある南大門を目指します。南大門向かって左側の拝観受付で600円の拝観料を納めます。ロータスロード拝観寺院の喜光寺や薬師寺は拝観料が500円ですから、唐招提寺だけが100円高いことになりますね。

唐招提寺の蓮

蓮の花は観るタイミングによって、様々な姿を見せてくれます。

泥の中から咲き、はかなくも散っていくその姿に仏様を重ね合わせます。

唐招提寺金堂

唐招提寺金堂。

国宝に指定される唐招提寺の中心的建造物です。

ご本尊の廬舎那仏坐像を中尊に、東方には現世の苦悩を救済する薬師如来立像、西方には理想の未来へと導く十一面千手観世音菩薩立像が配されています。

唐招提寺の椎茸

椎茸でしょうか。

金堂向かって左手前にある会津八一歌碑と松瀬青々句碑の中間点に生えていました。

唐招提寺薬草園計画地

松瀬青々句碑を見て戒壇へ向かおうとしたところ、左手に「蓮公開中」の立看板が視界に入ってきました。

境内から外へ出るのかなと思いながら足を踏み入れると、「唐招提寺薬草園計画地」と書かれた案内板が立っていました。その右手には、数多くの蓮の葉が見えています。

白い蓮と戒壇

白い蓮の花が開花していました。

向こう側に見える門は、唐招提寺の聖地とも言える戒壇です。

唐招提寺戒壇

こちらが戒壇。

どこか日本離れした厳かな印象を受けますね。

唐招提寺はす池の蓮

戒壇の東側に連なる「はす池」の蓮。

金堂手前から時計回りに境内を歩いて行くと、唐招提寺薬草園計画地、はす池、本坊、売店からトイレへの通路、寺務所前の順に蓮の花を楽しむことができます。時期的にまだ早かったのか、弁天社横の池の蓮はまだ開花していませんでした。

唐招提寺はす池と参拝客

はす池の横を通る参拝客。

この場所でしばらく蓮の花を写真撮影していると、中国人の団体観光客も通って行きました。鑑真さんのお寺ということで、中国人の参拝も多いのではないでしょうか。日本では鑑真和上と言えば知らない人はいないぐらいですが、中国ではあまり知名度は高くないようです。しっかりと学習してお帰り頂きたいと思います。

唐招提寺の醍醐井戸

はす池を左手に見ながら歩いて行くと、境内の北西隅にある醍醐井戸に辿り着きます。

注連縄の貼られた聖域に八角形の井戸が佇みます。

醍醐井戸からさらに東側に、鉢植えの蓮が多数並ぶ本坊があります。本坊の入口には蓮の種類を案内する紙が貼られていました。唐招提寺蓮唐招提寺青蓮の鉢もあるにはあったのですが、残念ながら開花している姿を拝ませて頂くことはできませんでした。

唐招提寺の鼓楼 講堂 金堂

唐招提寺鼓楼、講堂、金堂。

このアングルは ”唐招提寺ならでは” を感じさせます。

鼓楼も講堂も、そして金堂も全て国宝に指定される建造物です。

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寺務所前の蓮鉢で育つ唐招提寺蓮

唐招提寺は開創以来、蓮を大切に栽培してきました。

鑑真和上が来朝した際に、蓮根を持って来たという言い伝えがあります。

鑑真伝来の品種としては、唐招提寺蓮(赤・八重)、唐招提寺青蓮(白・一重)、奈良蓮(赤・半八重)の3種が知られています。これら3種の他にも、境内には様々な種類の蓮が育てられており、約130の蓮鉢と2か所の蓮池があります。

唐招提寺蓮

寺務所の前の鉢植えにも唐招提寺蓮が生育しています。

やはりどこか気品を感じます。

唐招提寺蓮の実

唐招提寺蓮の実。

薬師寺、唐招提寺、喜光寺の三ヶ寺を巡るロータスロード。

ロータスロードの開催期間は6月25日~8月25日となっています。期間中に御朱印を受ける際、「ロータスロード」と申し出れば、蓮の花弁の形をした散華がプレゼントされます。また7月末頃には、「僧侶と巡るロータスロード」と題するウォーキングツアーも企画されているようです。

この機会に是非、あなたも唐招提寺の蓮を見に行ってみませんか?

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