8年前の大神神社観月祭の日、レンタサイクルを利用して纒向遺跡へのサイクリングを楽しんで参りました。
日本最古の都市が形成されていたと伝わる纒向遺跡。纒向石塚古墳をはじめとする纒向古墳群も注目を集めています。古代国家成立の端緒とされる場所だけに、数多くの考古学ファンから熱い視線を浴びています。
勝山古墳のお堀の外側から巻向小学校、三輪山の方向を望みます。
纒向遺跡の近くには卑弥呼の墓ではないかと噂される箸墓古墳や、古代人が崇拝した三輪山があります。
三輪から巻向エリアへの道のり
立地的な観点からも、非常に興味深いものを感じます。JR巻向駅近くで出土した卑弥呼の宮殿跡も記憶に新しいところです。
レンタサイクルをお借りしたのは、大神神社大鳥居下でお店を構えていらっしゃる「とろろめし 山和」さん。目的地での乗り捨ては出来ませんが、纒向遺跡までの距離なら十分に往復可能です。
昨今では山の辺の道をサイクリングで楽しむ人も増えています。
道中の所々で自転車から降りて、押して進まなければならないポイントがありますが、歩いて踏破するよりも短時間で山の辺の道を制覇できるとあって、レンタサイクルの需要は増加傾向にあります。
大神神社境内では、三輪山あかり展が行われていました。
月とうさぎをモチーフにした様々な作品が展示されていました。
箸墓古墳と彼岸花。
「とろろめし 山和」さんを出発し、まずは大神神社の大鳥居をくぐり抜けます。
国道169号線を少し北へ進み、Y字路を右に取って大三輪中学校の前を通り抜けます。しばらく進むと、左側に巨大前方後円墳の姿が見えてきます。上空を飛ぶマスコミのヘリの音もけたたましく、8年前の冬に実施された古墳への立ち入り調査がつい昨日のことのように蘇ります。
纒向石塚古墳、勝山古墳、矢塚古墳の道標。
箸墓古墳を過ぎて国道169号線の高架下をくぐり、JR巻向駅の手前で左へ曲がります。車道を渡ってさらに進むと、巻向小学校を囲むように点在する纒向の古墳群が案内されていました。
稲穂の実る田圃の向こうに見えているのが巻向小学校です。
纒向石塚古墳、勝山古墳、矢塚古墳から少し離れた場所にある東田大塚古墳に柿の実が成っていました。まだ青い柿が、これから深まっていく秋を想像させます。
東田大塚古墳の斜面には、数多くの彼岸花の蕾が見られました。
古墳の周りをぐるりと反対側に回ってみたのですが、そこにもたくさんの彼岸花が咲いていました。意外な発見でしたが、東田大塚古墳は隠れた彼岸花の名所です。
帰りの復路は三輪そうめん山本の本社前を通って、国道169号線を南下します。
秋晴れの中、久しぶりのサイクリングを満喫致しました。