チューリップの一品種「ダベンポート」。
花びらの縁に切り込みがあり、フリンジ咲きのチューリップとして知られます。
そもそもフリンジ(fringe)とは、末端や縁を表す英語で、政治の世界などでは分派や非主流派を意味しています。
馬見丘陵公園に開花するフリンジ咲きのダベンポート(Davenport)。
花びらの縁(へり)の部分に、細かい切り込みが見られますね。
令和の時代を控え、最近の新聞紙面では「働き方改革」やコンビニの24時間営業停止が話題になっています。人口構成比から見ても明らかですが、とにかく人手不足の時代です。アルバイト募集をかけても、なかなか人が集まらない時代です。
付加給与を意味するフリンジベネフィット
人手不足を反映して、軒並みアルバイトの時給も上がっています。
人件費が高騰する昨今ですが、経営者も従業員確保のために様々な配慮が必要になってきます。そんな中、fringe benefit という言葉をよく耳にするようになりました。fringe benefit とは、従業員へ支払う給与以外の付加給与・恩典を表すようです。
通勤の際の定期券代や出張手当などもフリンジベネフィットに当たります。
”房飾り” のことをよくフリンジと言いますが、華やかに飾り付けたり、おまけに何かを付け加えたりといったニュアンスが感じられます。無くてもいいのだけれども、ちょっと付け加える。企業社会においては、フリンジベネフィットは課税対象なのか否かでもよく話題になります。
住宅補助などもフリンジベネフィットの範疇に入るものと思われます。
経済的利益だけが働き手の士気を高めるわけではないのかもしれません。
もっと様々な要素が絡み合って、この社会は動いているのでしょう。フリンジ咲きのチューリップを愛でながら、ふとそんなことを考えてみました。