農産物直売所から仕入れたツタンカーメンえんどう。
莢の色が紫色をしていて、普通のえんどう豆には見られない特徴を持っています。
宿泊の予約が入っていた平日に、近くの農産物直売所へ出向いてみることにしました。入口の近くの目立つ場所に陳列されていたツタンカーメンえんどうに目が止まり、迷うことなく購入しました。
ツタンカーメン豌豆。
エジプトのかの有名なツタンカーメン王の墓から出土した豆の子孫と伝えられます。発掘された副葬品の中から発見されたそうですが、もしそれが真実であるとすれば、否応なく歴史ロマンが掻き立てられます。
見た目が紫色というのも、どこか高貴な匂いが漂います。
お赤飯のように染まるツタンカーメンえんどう
あまりにも有名な黄金マスク。
古代エジプト第18王朝のファラオ。その名を冠するエンドウ豆ですから、どう料理したものかと興味をそそられますね。
莢の中身はどうなっているのかと、中を開けてみたらこんな感じでした。
少し残念(笑)な気がしないでもありません。豆自体も紫色だったら、どんなに魅力的だろうと半ば期待していました。普通のえんどう豆と同じく、鮮やかな緑色の発色です。
新緑の大神神社境内。
巳さんの口から清らかな水が流れる手水舎を見下ろします。
三輪山登山を目的にご宿泊頂くお客様の数が増加の一途を辿っています。以前までは信仰登山として一部の方々に人気のあった三輪山登拝ですが、昨今はマスコミの影響も手伝ってか、奈良観光の一環として三輪山登山をルートの中に組み入れていらっしゃるお客様を多数お見受けします。
新緑とくれば、旬を迎える豆料理の美味しい季節でもあります。
さっと湯通ししたさやいんげんを、スナップえんどう、胡桃、白味噌、オリーブオイルの和え衣で和えます。
ツタンカーメンえんどうの豆ご飯。
生のフレッシュな豆は見事なグリーンでしたが、豆ご飯にしてみると「えんどう赤飯」といった感じで、莢の紫色に少し近づいたような印象です。
ツタンカーメンえんどうは花の色もワインレッドで、炊き立てのご飯はそうでもなかったのですが、保温している間に徐々に古代エジプトの記憶が呼び覚まされてくるのかもしれません。
エジプトの悠久の歴史には及びませんが、日本の歴史の原点とも言える三輪の地でお召し上がり頂くツタンカーメンえんどうの豆ご飯。卑弥呼伝説とも相まって、どこか似たような空気が流れているのを感じます。
皮を剥き出しにして成長を続ける竹。
山の辺の道の貴船神社から西へ下りてきた所に広がる竹藪。初夏の瑞々しさと共に、どこか逞しさをも感じさせる一コマです。
豌豆(えんどう)の原種とされるツタンカーメンえんどう。
もうすぐ出回る紫とうがらしは奈良の食材として知られますが、火を通すと紫色から緑色に変わります。赤オクラなども、火を通せば緑色に変わります。このツタンカーメンえんどうの莢はどうなるんだろうかと試してみましたが、火を通しても緑色に変わることはありませんでした。莢の色は紫色のままです。
発展を続けるアフリカ諸国。
多数の日本企業もアフリカに進出を始めていると聞きます。世界とのつながりを感じながら、その歴史に想いを馳せてみるのも一興です。