師走のさなか、大神神社の婚礼担当の方に儀式殿や控室をご案内頂きました。
神南備三輪山に鎮座する大神神社は、結婚式会場としても人気を博しています。下見見学に訪れる方も多いものと思われますが、そんな方々にとって少しでもご参考になればと思います。
大神神社の親族控室。
参集殿の中の控室で、三つの間(ま)が連なる形で用意されています。大礼記念館の中にも控室はありますが、まずはこちらの控室から使用されるようです。挙式の組数の多い日などは、少し離れた場所にある大礼記念館の控室も併せて利用されます。
※2020年10月以降、親族控室としての大礼記念館の利用は終了しています。代わってJR線路沿いの三輪山会館に2箇所設けられ、客殿(旧三輪山会館)と参集殿が新たな親族控室になります。
親族控室の奥手に仕切りが見えますが、その向こう側が新郎新婦美粧室となっています。なお、大礼記念館にも美粧室は用意されています。
挙式30分前に控室に参集
結婚式に参列する親族は、挙式の30分前までに必ず控室に参集する必要があります。
控室において、挙式担当の方から式次第等の説明があります。これを聞き逃してしまったら、スムーズな挙式進行が実現しませんので注意が必要ですね。
参集殿受付から一番近い所にある榊の間(親族控室)。
参集殿の親族控室を利用するのか、あるいは大礼記念館の控室を利用した方がいいのか迷われる方もいらっしゃると思います。基本的には参集殿の控室が優先されるようですが、花嫁衣装に身を包んで境内を歩くことのできる大礼記念館を選ばれる方もいらっしゃるようです。参拝客にも晴れ姿を見てもらって、祝福を受けながら儀式殿へ向かいたい方はその希望を伝えることもできます。
花嫁行列も味があっていいですよね。
昨今では地域活性化のための「ふるさとウェディング」が注目を集めています。婚礼衣装に身を包んだ新郎新婦が街中を歩いて、地域を元気づけるというものです。親族のみならずより多くの人に祝福を受ける結婚式は、まさに理想に叶っているのではないでしょうか。
大神神社儀式殿の中から撮影。
由緒ある十六菊花紋が見えますね。
年末ということもあってか、儀式殿の中ではご神職の方々が新年を迎える作業に勤しんでおられました。境内にある全ての注連縄や紙垂が取り外され、儀式殿の中で整理されています。注連縄独特の匂いが儀式殿の中に充満していました。
こちらが大礼記念館1階にある平成の間。
約50名様まで収容できるお座敷会場です。
披露宴会場に関しては使用時間が定められており、挙式当日の午前9時より午後4時30分までとなっています。
大礼記念館本館の昭和の間に、大物主命の描かれた絵が掲げられていました。
大神神社には大物主が祀られていて、出雲大社にも大物主が祀られている。よく言われることですが、私は以前まで全く同じ神様が祀られていると思っていたのですが、担当の方のお話では少しニュアンスが違っていました。
三輪山には大物主の御魂が祀られていて、出雲大社には大物主が祀られている。
どうもそういうことのようなのです。歴史的にも御魂が先なわけですから、やはり大神神社は由緒正しい神社なのです。
昭和の間。
約80名様まで収容できる椅子席の会場です。
会場向かって左側には庭が広がり、景色も良好です。さすがに大神神社境内の建物とあってか、会場内での火気(キャンドルサービス等)の使用は禁止されています。
こちらは婚礼担当の方とお会いする前に通された待合室。
参集殿の中にあります。
親族控室での下見ポイントを以下に列記しておきます。
- 挙式中は親族控室に貴重品を置かないように致しましょう。
- 式場内でスナップ写真やビデオ撮影を希望される方は、挙式説明の際に係の方に申し出ましょう。
- 挙式の所要時間は約35分です。挙式後に部屋を使用する場合は必ず申し出ましょう。
結婚式シーズンにもなると、多数のカップルが大神神社で結婚式を挙げられます。日によっては控室が使えない日も出て参ります。そのような場合には、当館大正楼の客室を控室・美粧室としてご利用頂くことも可能です。
最後になりましたが、年の瀬のお忙しい時期にも関わらず、ご案内頂きました婚礼担当のご神職に心よりお礼申し上げます。この度は誠にありがとうございました。
<大神神社の結婚式情報>