三輪山をモチーフにした浴室タイルが届きました。
6月末から進行中の浴室改装工事。信楽焼の浴槽搬入を終え、いよいよ今回の目玉であるデザインタイルが届けられました。浴室に貼り付ける前に、一旦玄関先で確認のため組み合わせます。
三輪山モチーフの浴室タイル。
三輪山と三ツ鳥居を中心に据え、大神神社にまつわる様々な脇役たちを散りばめます。色濃く映し出されるアートタイルに、一同感嘆の声を上げます!
三輪山伝説を題材にしたデザイン
大正時代より三輪山の麓で宿を営む大正楼。
場所柄多くの三輪山フリークが集います。この地ならではの浴室タイルをリノ・ユニバーサルさんと企画し、この度形にすることが出来ました。タイル業者さんはじめ、お世話になった関係各位に重ねて御礼申し上げます。
やはり中心は三ツ鳥居。
神山・三輪山を背景に、大神神社のシンボルが描かれます。
時計回りに周囲を固めるのはササユリ、なでうさぎ、夫婦岩、おだまき杉、箸墓古墳、二上山です。敢えて少しぼかしていますが、蛇神様もいらっしゃいます。
かつては一の鳥居に居たという「なでうさぎ」。
タイル絵用にデフォルメした部分はありますが、東の方向を指し示し、午前6時を表す”干支の卯”ですね。日の出を象徴する三輪山らしく、ぴょんぴょん飛び跳ねる兎は元気そのものです。物事の始まりであり、季節で言えば春になります。人生に例えるなら青春時代ですね。
こちらはササユリ。
言わずと知れた大神神社の御神花です。狭井川の畔に咲くササユリは、三輪山伝説とも深い関わりがあります。
覆屋の下のおだまき杉も描いて頂きました。
三輪の地名由来にもなった神杉です。今も若宮社の鳥居前へ行けば、その姿を拝むことができます。箸墓古墳から赤い糸を垂らそうかと思いましたが、全体の構図から断念しました。
苧環杉(おだまきすぎ)。
他のモチーフに比べて分かりにくいかもしれませんが、どうぞお許しください(笑)ツッコミどころ満載なのも面白いでしょう。完璧なデザインよりも、オリジナリティがあっていいと思います。
右下に入れて頂いたのは、大正楼のロゴでもある「正」の字です。
続け字をタイルで表現するのは難しく、これまた愛嬌があります。
浴室タイルの貼り付け作業ですが、明日終了する予定です。さらに外枠にもタイルを貼りますので、もう少し見た目が変わることでしょう。最終的には照明も付きます。業者さんの作業を目で追いながら、どんな出来栄えになるかワクワクします。