猿沢池の畔にある采女神社。
中秋の名月に行われる采女祭りで知られます。
采女神社の猪目懸魚。
采女神社といえば、天皇の寵愛を受けることが出来ず、悲しみのあまり入水自殺を図った物語を思い浮かべます。
ひっそりと佇む縁結びの神様
JR奈良駅から三条通を東へ進み、ちょうど店舗の途切れた先に鎮座します。
今では縁結びの神様として人気のある采女神社ですが、悲しい歴史を背負った社でもあるんですね。
その境内に、猪の目を模した猪目懸魚(いのめげぎょ)が見られます。
屋根の破風に取り付けられる懸魚としてはごく一般的なデザインです。ありきたりな猪目懸魚ですが、ある意味イノシシのように猪突猛進に突き進んでしまった女官の激しい想いとも重なります。