大念佛寺の本堂右手前にある経堂。
第46世の大通上人(だいつうしょうにん)の創建で、元禄年間の建築です。白壁の外観が境内によく映えます。
お堂の中心には経箱(きょうばこ)が置かれ、回転させる構造になっていました。
大念仏寺の経堂。
お堂の前には、大念仏寺の開基である良忍上人の略歴が記されています。
聖應大師像を祀るなにわ七幸第四番霊場
大念仏寺の経堂には良忍上人こと、聖應大師(しょうおうだいし)の像が安置されています。
大念仏寺は大阪を代表する神社仏閣の7つのご利益を巡る『なにわ七幸めぐり』の霊場に指定されています。堺屋太一氏の提唱で始まった聖跡巡礼で、大念仏寺の他にも大阪天満宮、住吉大社、今宮戎神社、太融寺、四条畷神社、四天王寺が名を連ねます。
経堂の良忍上人像。
声明の達人であった良忍上人らしく、何かを唱えているような御姿です。
大念仏寺のお守り。
本堂内で購入しました。
背後から経堂を見ます。
左手に見えている建物は、地蔵堂と円通殿ですね。
立派な灯籠が建っています。
経堂前には木のベンチが置かれ、静かな時間を過ごすことができます。
季節は冬で、ベンチの下には銀杏の葉がたくさん落ちていました。
お正月の橙(だいだい)が飾られていますね。
彫刻の意匠も目を見張ります。
鄙びた雰囲気を醸す経堂は、広い境内でも一際異彩を放っていました。