菅原道真を祀る斑鳩神社

法隆寺境内の北方に斑鳩神社というお社があります。

お寺の近くには神社があり、神社の近くにはお寺がある。神社仏閣巡りをしていれば取り立てて驚くことでもないのですが、私は以前まで法隆寺といえば龍田神社というふうに思っていました。その事に間違いはないのですが、斑鳩神社という神社が存在していたことを知らなかったのです。

斑鳩神社の鳥居

斑鳩神社の社号標と鳥居。

梅の御紋に天満宮と刻まれていますね。

斑鳩神社は法隆寺とも深い関係があります。平安時代の938年、当時の法隆寺別当・湛照僧都(たんしょうそうず)が菅原道真公の後裔であったことから、法隆寺境内に道真が祀られた後、時が流れて現在の場所に移されました。社紋を見ての通り、斑鳩神社には菅原道真が祀られています。

スポンサードリンク

法隆寺から斑鳩神社へ徒歩でアクセス

斑鳩神社は法隆寺から北へ、徒歩5分ほどの場所に鎮座しています。

西院伽藍の東方にある休憩所でコーヒーを飲んだ後、夢殿のある東院伽藍を目指して東大門へと向かいます。東大門を抜けると、左手に何やら案内板が出ていました。

斑鳩神社の道案内

斑鳩神社への道案内です。

救世観音を祀る東院伽藍は以前にも訪れたことがあったので、ここはひとつ未知の世界を散策してみようと思い立ち、急きょ予定を変更して目的地を斑鳩神社に設定します。

斑鳩町キャラクターのパゴちゃん

法隆寺境内に挟まれた細い道を歩いていると、やがて右手に斑鳩町のマスコットキャラクターであるパゴちゃんが見えて参りました。インパクトのある外見に思わず笑みがこぼれます。

斑鳩神社への坂道

さらに進んで行くと、行く手はT字路になっていました。そこを右折して斑鳩神社を目指します。

坂道の手前に、法起寺、法輪寺、斑鳩神社を案内する道標が出ています。

斑鳩神社すぐそこ

「斑鳩神社すぐそこ」と書かれています。

この緩やかな坂道を上がって行った所のようです。

天満池

坂道を上がると、左手には天満池が水を湛えていました。

向こう側に法隆寺の伽藍が見えています。

斑鳩の里を案内する三塔周辺マップに目を落とすと、法隆寺周辺には数多くの池があることが分かります。法隆寺の西には桜池、北西に慶花池、北に天満池、天満上池、片野池があります。さらには法輪寺や法起寺の周辺にも、毛無池、毛無上池、斑鳩溜池、瓦塚池、新池、上池、古池等々の池が三塔周辺地図を占領しています。

斑鳩神社の駐車場

鳥居脇にある斑鳩神社の駐車場。

5台分の無料駐車場が完備されています。

斑鳩神社拝殿

鳥居を抜けて長い石段を上がると、正面に拝殿らしき建物が見えて参ります。

手前左側には恵比寿社が祀られており、赤い幟が参道に並んでいました。

斑鳩神社の牛

天満宮の象徴である牛の像も見られます。

斑鳩神社では、毎年10月中旬に家内安全・五穀豊穣を祈願して秋祭りが催されます。法隆寺境内の妻室前に御旅所が設けられ、五台のふとん太鼓が練り歩きます。斑鳩神社の御神霊が神輿に担がれて、法隆寺境内の御旅所へ渡御するお渡り祭事です。

斑鳩神社の石段

斑鳩神社の参拝後、石段の上から下方の鳥居を撮影。

石段途中の左側に注連縄の張られた御神木が見られます。

斑鳩の地名は「斑鳩(いかる)の群居に因む」という地名説話が残されています。奈良県内には難読地名が多数存在しますが、斑鳩(いかるが)もその内の一つではないでしょうか。

斑鳩(いかる)とはスズメ科の中でも最大の鳥で、百舌鳥よりもサイズの大きい鳥と言われます。三光鳥、マメマワシ[豆美(まめうまし)]とも呼ばれ、体は灰色で、頭と翼・尾は黒っぽい色をしています。いかにも怒るように啼く(なく)と言いますから、法隆寺界隈は少々うるさい場所だったのかもしれませんね(笑)