仏製型板ガラス『スポットライト』

レトロな趣で人気の型板ガラス。

和製硝子のみならず、輸入物の型板ガラスも存在します。

応接間にある水玉模様の型板ガラスはフランス製です。サンゴバン社(Saint-Gobain)が製造していたレトロガラスで、洋風の応接間にはよく合います。

仏製型板ガラス『スポットライト』

フランス製の型板ガラス『スポットライト』。

玄関口の植栽の緑が映り込みます。見通せない”目隠し効果”があり、応接間のプライベート空間が守られます。細かい梨地に水玉模様が不規則に並んでいますね。

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メーカー廃番のデザインガラス!ノスタルジックな空間を演出

型板ガラスの名前をスポットライトと言いますが、残念ながら今は製造されていません。

メーカー廃番の貴重なデザイン硝子です。

結婚披露宴の打合せで応接間を使うことが多いのですが、普段はあまり立ち入らない場所です。料理旅館の応接間でありながら、昔はプライベートでも使用していました。小学校の家庭訪問で担任の先生をお通ししたことを思い出します。

仏製型板ガラス『スポットライト』

細かい格子状模様を背景に、ドットデザインが散りばめられます。

指の腹で触ると、凹凸がはっきりと確認できます。

スポットライトは楕円形ですが、『マスターカレ』という方形のドット柄もあります。

仏製型板ガラス『スポットライト』

彫像と型板ガラス『スポットライト』。

今となっては確かめようもありませんが、設計段階から応接間には輸入物ガラスを使う手はずだったのでしょう。

石目調の型板ガラス

こちらは和製の型板ガラス。

石目調のデザインが目を引きます。

大正楼応接間のガラス

応接間で話し込んでいる最中に、チェックインのお客様の影が見えることもよくあります。

はっきりと姿が見えないところがポイントですね。

型板ガラス『スポットライト』

道路に面した型板ガラス。

硝子の向こうはJR三輪駅前通りです。もちろん、往来する人々からも中は見えません。

型板ガラス『スポットライト』

光が差し込み、水玉模様が綺麗に映えます。

スポットライトのガラスの厚さは4mmのようです。

応接間のフローリング

応接間のフローリング。

これは客室の床天井にも見られる『麻の葉文様』ですね。

床天井の『麻の葉繋ぎ』客室意匠
客室の床天井(とこてんじょう)に、麻の葉文様が見られます。古来、日本の文様に使われてきた麻の葉。六角形を基本とした幾何学模様で、大正楼館内でも客室や欄間、応接間などに見られます。実際に目にしたことはないのですが、その形は大麻の葉に似ているよ...

私が生まれた時から何も変わらない応接間。

様々な人を出迎え、今まで時を刻んで参りました。これからも柔らかな光を浴びながら、素敵な出会いに恵まれますように。

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