南都七大寺の一つに数えられる大安寺。
その寺格の高さから東大寺や西大寺に対し、「南大寺」とも呼ばれた国家鎮護のお寺です。南大寺と言うだけあって、JR奈良駅からは南へ2㎞ほどの場所に佇みます。
大安寺のだるまみくじ。
腹部には黄金色で「福」の文字がデザインされていますね。一つ一つ手書きで作られているそうで、確かにその表情には微妙な違いが見て取れます。眉毛の濃いもの、黒目の大きいものと色々あるようです。じっと見つめていると、なぜか蝉の姿にもかぶってきます(笑)
大安寺の歴史&おみくじ奉納料
だるまみくじの奉納料は300円です。
御本尊の天平仏・十一面観音を祀る本堂前に、積まれた状態で置かれていました。
本堂では癌封じなどの祈祷が日々行われています。私が訪れた当日も、堂内からはお経を唱える声が響いていました。境内の片隅には竹林もあって、毎年6月23日には癌封じ夏祭り・竹供養が執り行われます。
竹がシンボルの大安寺ですが、ダルマもそれに負けじと存在感を解き放っていました。
おみくじ結び処にズラリと居並ぶダルマみくじ。
背丈が一緒ですから、こうして並んでみると綺麗ですね。整列しただるまみくじを右から左へ、左から右へとその表情の違いを楽しみます。
大安寺本堂。
大和十三仏霊場の第十三番虚空蔵菩薩の霊場としても知られています。
本堂内陣の向かって左手には、聖徳太子像も祀られていました。
大安寺の歴史は、聖徳太子が建立した熊凝精舎に始まります。その後大和各地を転々とし、様々な変遷を経て今の大安寺に至ります。磯城郡百済川近くに移り百済大寺と称した後、天武天皇2年(673)には高市に移り高市大寺となり、後に大官大寺と呼ばれたこともあります。
平城京遷都後は、”右京の薬師寺” に対する ”左京の大安寺” として栄えました。
「手書きだるま」と案内されています。
おみくじの奉納料は300円のようです。
下部に穴が空いており、そこにおみくじが入っています。
七転び八起きで縁起物の達磨さん。
購入して家に飾っておくだけでも、なんだかご利益がありそうですね。
境内に置かれたテーブルと椅子。
お寺の境内では珍しい光景ですよね。
違うタイプのベンチも用意されており、ゆっくりと境内で時間を過ごすことができます。
ダルマの横に湾曲して伸びるラインも美しいですね。
なぜかマイクタイソンの顔の刺青を思わせます(笑)
今回、私はJR京終駅方面から徒歩で大安寺を目指しました。西へ向かって歩いて行くのですが、さほど遠くはありません。奈良市の中心観光エリアから少し離れていることもあり、なかなか行く機会のないお寺でしたが、JR奈良駅からも徒歩でアクセスが可能です。意外と近いということを実感した一日でした。