建水分神社の藁人形土鈴!楠木正成の氏神

奇策に長けた楠木正成。

楠木正成公が氏神とした千早赤阪村の建水分(たけみくまり)神社を訪れました。御所市長柄から水越峠を下った先にひっそりと祀られていました。

建水分神社の藁人形土鈴

建水分神社の藁人形土鈴。

敵兵を欺くため、藁人形で窮地を脱したと伝わります。宿敵・鎌倉幕府軍の矢が藁人形に刺さり、その矢を引っこ抜いて射返した楠木正成の知恵。後醍醐天皇の頼もしい味方は、なかなかの策略家だったようです。

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建水分神社のお守り!後醍醐天皇との深き縁を表す御神紋「菊水」

建水分神社の主祭神は天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)です。

アメノミナカヌシを中心に、左右にそれぞれ2柱ずつの水神を祀ります。計5柱の神様が拝殿奥に鎮座します。特筆すべきは中殿と左右両殿が渡り廊で連結され、全国唯一の様式となっています。重要文化財に指定される本殿ですが、拝殿よりも高所にあるため見えにくかったです。

建水分神社の鳥居

建水分神社の鳥居と狛犬。

かなり大きな狛犬でした。

この右手に摂社の南木神社がまつられています。南木(なぎ)神社の御祭神こそ、村の英雄である楠木正成公です。

菊水紋(建水分神社の御神紋)

建水分神社の御神紋。

菊水紋ですね。

上部が天皇家を象徴する菊花紋で、後醍醐天皇との深い縁を表しているのでしょう。下部の流水は、水の分配を司る水分神社ですね。奈良県内にも宇太水分神社がありますが、水の神様を仰ぐお社には清らかな空気が流れています。

建水分神社の藁人形土鈴

千早赤阪村の道の駅へ行けば、楠木正成公の生誕碑があります。

道の駅から道路を挟んだ田圃裏手には、正成公の産湯の井戸もありました。

建水分神社拝殿

建水分神社の拝殿へと続く石段。

かなり傾斜のきつい階段です。足元に注意しながら登っていきましょう。

藁人形土鈴の初穂料

藁人形土鈴の初穂料は1,000円のようです。

除災招福にご利益のあるお守りです。

建水分神社

建水分神社の所在地は、千早赤阪村の大字水分(すいぶん)。

神社名と違って、住所は「水分(すいぶん)」なんですね。

建水分神社のお守り

建水分神社のお守り一覧。

伊勢神宮大麻も販売されています。拝殿左横にも社殿があり、アマテラスを祀る末社の金峯神社が祀られていました。

だんじりストラップ御守も目を引きますね。

毎年10月の秋祭りには、神輿の渡御が行われるようです。建水分神社から約1km下の御旅所;通称「比叡前(ひえのまえ)」へ向けてのお渡り神事です。千早赤阪村のみならず、富田林市や河南町からも計20台近くの地車(だんじり)が宮入りします。河内エリア随一の賑わいを見せ、大いに盛り上がるそうです。

藁人形土鈴の解説

藁人形土鈴の説明文が掲載されていました。

南北朝時代、建武の新政の立役者として活躍した楠木正成公。彼は少数の兵力で、金剛山麓の赤坂城や千早城に籠城し、鎌倉幕府の大軍を迎え撃ちました。

その際、城兵の身代わりとして、藁人形に甲冑を付けて敵をあざむいたり、突撃してきた敵に巨石や熱湯などを投げ落として見事に撃退した、という逸話が残っています。また、この藁人形・・・

千早赤阪村には千早城跡や上赤阪城跡、下赤坂城跡があります。

この後、名所の一つ「下赤阪の棚田」を目指しましたが、駐車場が分からず断念しました。棚田は千早赤阪中学校の近くにあると聞き向かってみたのですが、消防署隣りの駐車場を見つけることが出来ませんでした。次回の宿題として残りました。

城跡へはちょっとした登山になるようです。その道中、道幅の狭い“切通し”を抜けることになります。巨石や熱湯を投げ落とした場所は、切通しだったのかもしれませんね。

建水分神社の藁人形土鈴

「みやげもん」で紹介される藁人形土鈴。

見た目のインパクトがありますよね。

藁人形土鈴の説明

藁人形へ矢を撃たせることで、それを集めて矢を補充し、敵に射返したのだとか。そんな正成公が氏神としたのが大阪唯一の村、千早赤阪村にある建水分神社。昭和10(1935)年の正成公没後600年祭にて、この藁人形の逸話にちなんだ「藁人形土鈴」が作られ、除災招福の縁起物として授与されました。藁人形がモチーフとなった土鈴はとても・・・

藁人形って、普通は呪いの対象ですからね(;^_^A

それが “お守り” になる経緯に、建水分神社の歴史を感じずにはいられません。

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