病気平癒を願う人達にとって、狭井神社の水は大変有難く、神様からの贈り物とも言えます。そもそも、なぜ「狭井(さい)神社」と言うのでしょうか?
これは勝手な推測ではありますが、「小さい、狭い井戸」を表すのではないか?そんな風に思います。秋に旬を迎えるサバも、その語源を辿れば「狭歯(さば)」に由来すると言います。サバの歯を見てみるとよく分かりますが、確かに小さな歯が綺麗に並んでいます。
狭井神社の水は薬井戸と呼ばれる井戸から湧き出ています。
小さい井戸などと言うと、なんだか神様に対して失礼なような気も致します。
そうであれば、早乙女の「さ」と同じく稲の神様を指しているのではないか?そんな風に解釈してみるのも面白いかもしれません。しかしながら、狭井神社の水が特に5月と深い関係にあるとは思えません。五月(さつき)や五月雨(さみだれ)などの「さ」も同じく農業の神様と関係があります。
一年中求める人の絶えない狭井神社の水。
狭井神社の「さ」は単に語調を整えるための接頭語なのでしょうか。
狭井神社のお水取り
参拝する方々が自由に飲めるように、備え付けのコップも用意されています。狭井神社の水はペットボトルでも販売されていて、2リットル300円・500ミリリットル100円の料金で購入することができます。
狭井神社のお水取り。
狭井神社の水を求めて、遠隔地から奈良へお越しになられる方も多数いらっしゃいます。当館にご宿泊頂くお客様の中にも、持ち帰るにはあまりにも重いため、郵送で送らせて頂くことも度々あります。
御神水と水琴窟。
水琴窟とは、最近になって再び蘇った江戸時代の庭園技法の一つです。”つくばい”や”縁先手水鉢”の排水装置から生まれたもので、鉢前の地中に埋設された甕(かめ)などに水滴の音を響かせて楽しみます。
狭井神社の水の前で、水琴窟の音を聞いて心を落ち着かせることができます。
これによく似たものを、山の辺の道の途上にある天理市トレイルセンターでも見かけました。駐車場の脇にあって、ウォーキング途中の方が耳を当てていらっしゃいました。
お水取りを案内する絵。
注連縄が張られ、紙垂(しで)が垂れ下がっています。神域を感じさせる立派な石でありながら、どこかUFOを思わせる出で立ちですよね(笑)
狭井神社の水の前にある殺菌済みのコップ。
手軽に狭井神社の神聖な水を頂くことができます。
薬井戸から拝殿の奥を窺います。
狭井神社には三輪山の入山口もあります。
敬虔な三輪山信者の方は、裸足で神様の山を登拝されるそうです。山中のあちこちに磐座が存在する三輪山・・・その三輪山の登山口が狭井神社境内にあるということは、何か意味のあることのようにも思えます。
いかんともし難い人生の壁にぶち当たった時、狭井神社の荒魂に活路を見出す方もおられるのではないでしょうか。新年に狭井神社の若水を頂いて、神様の霊気を注入するのもいいでしょうね。大神神社の中でも、最もスピリチュアルな場所が狭井神社だと言われます。
パワースポット狭井神社で身も心も綺麗にして、各々の日常生活に戻りましょう。大正楼から狭井神社までは徒歩10分ほどのアクセスです。
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