仁和寺の仁王門から東へ向かい、二股に分かれたY字路を右に取って進んで行くと、妙心寺の北総門が見えて参ります。広大な敷地面積を誇る妙心寺。47もの塔頭寺院が建ち並ぶ大寺院を形成しています。
境内の北は塔頭寺院がそのほとんどを占め、南の七堂伽藍まで歩いて行くのに数分を要します。
慶長4年の1599年に建造された妙心寺三門。
朱塗りの美しい門です。
妙心寺三門の特別公開日は毎年6月18日
三門の東には明智風呂、南に放生池、西に退蔵院、北に仏殿という並びになっています。
今回の妙心寺拝観では、法堂の天井に描かれた「八方睨みの龍」と明智光秀の菩提を弔うために作られた浴室を拝見致しました。残念ながら妙心寺の三門は公開されておらず、その中を拝観することはできませんでした。
退蔵院から三門の方を望みます。
瓢鯰図で有名な退蔵院の庭は、次回の参拝のときにでも見学させてもらおうと思います。
提灯に描かれた紋は、退蔵院の寺紋でしょうか。蝶の触角がデザインンされているような図柄です。
妙心寺三門の特別公開日は毎年6月18日なんだそうです。
一年に一回だけ公開されるというその内容は、一体どのようなものなのでしょうか?観音菩薩像や十六羅漢像が安置され、柱や梁には飛天や鳳凰、龍が舞うと言われる三門の中。
京都観光を楽しむ中で、東福寺や知恩院の巨大な三門をくぐらせて頂きましたが、目の前の妙心寺の三門は高さが16mで、さほど大きな門ではありません。
旅行ガイドブックには「三門」と案内されていましたが、妙心寺の小冊子には「山門」と書かれています。三門と山門の違いはどこにあるのでしょうか?素朴な疑問ですね。
6月18日という日を胸に刻み、南総門から妙心寺を後にして、最寄りのJR花園駅から帰路に着きました。
【妙心寺拝観案内】
- 住所 :京都府京都市右京区花園妙心寺町1
- 拝観料 :一般大人500円(法堂・浴室)
- アクセス:JR嵯峨野線花園駅下車徒歩5分、嵐電北野線妙心寺駅下車徒歩3分