今宮神社の石といえば、阿呆賢さんが有名ですよね。
祈願者の主観に依るところが大きいものとは思われますが、どこかゲーム性を帯びていて今宮神社の名所の一つになっています。
今宮神社の阿呆賢(あほかし)さん。
石の名前がまた面白いですよね(笑) 一度聞いたら忘れないネーミングです。
阿呆賢さんの参拝方法
阿呆賢さんの参拝方法をご案内致します。
- 石を手の平で三度たたいて持ち上げます。
- 今度は願いごとを心の中で唱えながら三度手の平で撫でます。
- 再び石を持ち上げます。
撫でた後に石を持ち上げた時、どのように感じましたか?
最初に持ち上げた時よりも軽く感じるのであれば、願い事は叶うと言い伝えられます。伏見稲荷大社のおもかる石にも通じる参拝作法ですよね。肌身を通してお祈りすることによって、より神様に近づけたような気が致します。
阿呆賢さんの向こうに今宮神社の八社を望みます。
大国社、蛭子社、鏡作社などの祠が並んでいます。
板に阿呆賢さんの名前が記されています。
阿呆賢さんにはまた、病気平癒や健康回復のご利益もあると言われています。病を患った人が健康を祈願してこの石を撫で、その撫でた手で体の悪い所をさすれば健康が回復すると言われます。
大神神社のなでうさぎにも、同じようなご利益がありますよね。
紫野和歌おみくじと書かれています。
歌枕にもなっている紫野の地。京都市北区の大徳寺付近一帯を紫野と呼んでいます。洛北七野の一つに数えられる紫野に今宮神社も鎮座しています。
本殿では祈祷が行われていました。
神職の声が境内に響き渡り、辺りは荘厳な雰囲気に包まれます。
朱色が鮮やかな今宮神社の楼門。
6月30日午後3時より執り行われる夏越大祓が案内されています。私が参拝に訪れたのは6月28日でしたが、既に境内では茅の輪くぐりの準備が整っていました。
今宮神社楼門から真っ直ぐ南へ向かうと、織田信長を祀る建勲神社北参道へと続きます。
神占石とも呼ばれる今宮の奇石
不思議なチカラを宿す阿呆賢さん。
数多くの参拝客に触れられているためか、その表面は普通の石に比べて滑らかです。
金色の座布団の上にどっかりと腰を下ろしていらっしゃいます(笑)
阿呆賢さんの近くへ寄ってみると、「今宮の奇石」と題する説明書きがありました。
最後に「神主誌す」と記されています。
今宮の奇石の前で数々のドラマが繰り広げられたことでしょう。
私が参拝させて頂く前にも、ツアーガイドの方が参拝客に作法を案内されていました。一人ひとり交代で、時には笑顔を振りまきながら阿呆賢さん参りをされていました。
今宮神社の絵馬舎。
楼門入って左手に、かなり大きな絵馬舎が建っています。
今宮神社疫社の前に奉納されていた絵馬。
うん?これは何の動物が描かれているのでしょうか。
今宮神社で縁結びを祈願される方も多いものと思われます。
大徳寺境内を抜けて、今宮神社の駐車場を右手に見ながら、東門から境内に入った今回の今宮神社参拝。途中の駐車場で「婚礼迎車」と書かれた案内板が目に入りました。今宮神社で挙式される方も多いのでしょうね。何と言っても、ここ今宮神社は桂昌院由来の玉の輿神社です。
阿呆賢さんを持ち上げてみます。
軽い!さっきよりは軽いはずだ・・・ちょっと強引に言い聞かせてみます(笑)
恋愛成就や病気平癒等々、様々な願いに応えてくれる頼もしい石です。
今宮神社に参拝する際は、本殿向かって左手前に鎮まる阿呆賢さんにありったけの願いを込めてみましょう。