山滴る(したたる)初夏がやって参りました。
季節は巡り、山の緑も日を追うごとに濃くなってきます。日中の気温もぐんぐん上がり、汗ばむ陽気が続きますね。
初夏の明日香村風景。
蓮華畑の向こうに甘樫丘を望みます。
爽やかな初夏の風を「薫風(くんぷう)」と表現します。
薫風、実に綺麗な言葉です。夏吹く南風、どことなく良い香りのする風・・・風薫る初夏の到来を予感させます。
山で表現する四季!清冽な水をイメージする初夏
四方を山々に囲まれた奈良盆地。
海無し県の奈良県には海は無くとも、山や川がたくさんあります。
奈良県庁横のスターバックス。
日本の四季を山で表現するなら、山笑う春、山滴る初夏、山装う秋、山眠る冬となります。
奈良市の垂仁天皇陵。
山滴る・・・清冽な水を連想させる言い回しですね。
滴(したた)るとは、「下垂る」の意味で、水などが滴となって垂れ落ちる様子を言います。
新緑に水が滴り落ちる映像が頭に浮かびます。初夏の代名詞である”鮎”にもよく似たイメージが重なります。