関西空港第一ターミナルビル4階北側。
イスラム教徒の旅行客向けに祈祷室が開放されていました(2013年夏)。
東南アジア諸国に対する観光ビザ発給の要件緩和が進められる中、受け入れる側の日本でも様々な対応が求められています。礼拝のみならず、食事に関しても数多くの規制があるイスラム諸国。セカンドライフをマレーシアで過ごしたいという人が増えていますが、インドネシアやマレーシアには数多くのイスラム教徒が生活しています。
関西空港の祈祷室。
英語で Prayer Room と書かれていますね。
ハラール食の前段階!ポークフリーとムスリムフレンドリー
国際色豊かな関西空港。
世界に開かれた空港は、ただ歩いているだけでも様々な発見があります。
関西空港に展示される飛行機の模型。
イスラム法で許された項目のことをハラールと言います。
豚肉を口にしないイスラム教徒はよく知られるところです。
豚肉の入った料理に関しても、そのお皿全部が食べられないことになります。お皿の上に盛られた豚肉を取り除けばいいということではないのです。さらには、豚肉に使った調理器具を使った料理も全て食べることはできません。それぐらい厳しい規律が求められているのです。
イスラム教徒向けに、単純にハラール食と銘打つにはなかなか難しいところがあります。
日本において完全なるハラール食を提供しようと思えば、かなりの研究と鍛錬が必要になるのではないでしょうか。そのためでしょう、現時点においてはポークフリーやムスリムフレンドリーといった表現が推奨されています。
関空の祈祷室は24時間利用可能となっています。
入口左手前に置かれているのは内線電話でしょうか?祈祷室利用の際は、4階の案内カウンターに問い合わせをします。あるいはこの電話が空港案内に繋がっているのかもしれません。
関西空港に直結するホテル日航関西空港に於いても、イスラム教徒向けのハラール食が検討されているようです。いよいよ宗教の垣根を越えたワールドワイドなサービスが展開されます。
離陸前の飛行機。
奈良の観光名所の中でも、とりわけ東大寺南大門前に数多く見られる外国人観光客。
かつては欧米系の観光客の姿が目立ちましたが、昨今ではアジア系観光客の数が増えています。東南アジア諸国からの旅行客の姿もあちこちで見受けられるようになりました。
イスラム圏の旅行客は間違いなく、観光立国日本が真剣に取り組んでいかなければならない対象文化圏のお客様であると言えるでしょう。