京都の祇園祭は疫病退散のためのお祭りだと聞いたことがあります。
疫病除けのお祭りは全国各地に見られますね。
山鉾巡幸に向けて組み立て作業が進みます。
以前に四条通りを歩いていて、ビルの谷間に鉾の保存会があるのは知っていました。
鉾保存会のビル2階部分から、背の高い鉾に向けて渡り廊下が通されます。保存会の方々でしょうか・・・忙しそうに廊下の上を行き交い、作業がスムーズに運びます。
祇園祭では、疫病災難除けのチマキが有名ですよね。
そういえば、大神神社の摂社である狭井神社の鎮花祭も疫病退散のお祭りとして知られます。
新型インフルエンザの流行が話題になる昨今ですが、疫病退散は昔から大きな課題になっていたようです。
八坂神社の神輿に思う人の営み
八坂神社の境内~一流料亭吉兆の提灯が見えます。
京都じゅうが盛り上がる一大イベントですね。
国内旅行の観光スポットとしても人気のある京都ですから、祇園祭目当てに旅行プランを立てて京都入りする人も多いでしょうね。
外国人観光客の姿もあちこちに見られます。7月の京都は祇園祭一色ですね。
八坂神社舞殿でスタンバイする神輿。
お神輿は何と言っても祭りの主役です。
奈良県出身の考古学者である樋口清之先生がおっしゃっていたことを思い出します。
お神輿をワッショイワッショイと揺すりながら進んで行く・・・あれは一種の魂振り(たまふり)である、と。
もっと進んで解釈するなら、男女の交わりの疑似行為ではないか・・・そんなふうにもおっしゃっています。
奈良の飛鳥坐神社のおんだ祭りは五穀豊穣、子孫繁栄を祈願する奇祭として知られますが、長い歴史の中で連綿と受け継がれるお祭りには、昔も今も変わらない人々の願いが見え隠れます。
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