京都の建仁寺を拝観しました。
拝観窓口で拝観料を納めて中へ入ると、左手奥の方に〇△口乃庭が広がっていました。
〇△口乃庭。
中央が〇、右手に口、左手に△の図形が表されています。
禅宗思想を表す庭!小泉淳作画伯の双龍図
単純な3つの図形は宇宙の根源的形態を示しているとのこと・・・。
禅宗の四大思想(地水火風)を、地(口)、水(〇)、火(△)で象徴しています。
口の形状は土地の四隅を表しているのでしょう。
いかようにでも形を変えることのできる水は〇、燃え盛る炎を△で表現しているのでしょうか。
風はどこ?
なるほど、風は目には見えないものなのかもしれませんね(笑)
建仁寺といえば、俵屋宗達の風神雷神図屏風。
通常は高精細デジタル複製の屏風が展示されていますが、国宝に指定される文化財です。
建仁寺法堂の天井画「双龍図」。
2002年(平成14年)に創建800年を記念して、小泉淳作画伯の手により壮大なスケールの双龍が描かれました。
北海道のとある学校の体育館を借りて描かれた、小泉画伯渾身の大作です。
墨絵の濃淡が実に見事に表現されています。
〇△口乃庭の掛け軸。
京都には枯山水などの名園が多数存在しますが、これほどまでに分かりやすい象徴的な庭も興味深く感じられます。
庭を前に寛げるスペースも用意されています。
桑茶をたしなみながら、心ゆくまで〇△口乃庭を眺めていたい気分です。