旅行検索の傾向として注目されるタビナカ検索。
旅行の計画段階ではなく、旅行中に検索する動きを示しています。肌身離さず持ち歩くスマホの普及により、その場その場で臨機応変に楽しむ旅が主流となりました。
見知らぬ土地で役立つのがスマホ検索。
かつては旅先で現地の人々に話しかけたものですが、昨今はスマホ一つで事足ります。良し悪しは別として、確かに便利になったものです。目的地の駅に降り立ったら、まずは near me 検索から始まります。
ここから一番近いホテルやレストラン、観光名所はどこ?といった感じです。日本語の検索ワードでよく使われるのが、「近い」「近く」「周辺」「付近」「近辺」といった言葉ですね。英語ではこれが「near me」になります。hotel near me, ryokan near me, restaurant near me といった言葉で検索が始まります。
Ryokan Taishoro today 当日予約のキーワード
旅行者の瞬間的なニーズを満たすには、そのための準備が必要です。
直前予約や当日予約なども、スマホの特性と合致しているのではないでしょうか。
国内宿泊予約サイトにも、直前予約にフォーカスしたクーコム株式会社のトクー!があります。直前予約で格安旅行が楽しめるという宿泊予約サイトですね。宿泊施設の中には直前予約を嫌う傾向もあり、賛否両論といったところですが「直前予約」のニーズは少なからず存在します。
直前予約の中で最たるものが当日予約です。
宿泊当日に予約を入れて、その日の内に宿泊するという流れですね。
当日予約のニーズを汲み取るワードが、today 検索ということになります。今日空室があるのか、ないのか?手っ取り早く調べるために「屋号+today」が使われます。
それにしても便利な世の中になったものです。
ガチガチに予定を固めて来日する必要もなくなりました。
ある程度の柔軟性を持たせ、その場その場の対応で乗り切っていく。その手助けとなるのがタビナカ検索です。
昨今の旅行検索においては、コンテンツツーリズムも活気が感じられます。
アニメの聖地巡礼がその代表例ですが、その土地に物語性やテーマ性を持たせて魅力を高めます。奈良県で言えば、堂本剛さんを柱にしたアイドル聖地巡礼もコンテンツツーリズムの一つだと思われます。
堂本剛さんのライヴが奈良市内で開催される当日は、早くから奈良県内の宿泊施設が埋まっていきます。桜井市の当館にまで、かなりの問い合わせがあります。すごい影響力だなぁと、今更ながらに感心させられます。
ご存知のように、日本最古の道・山の辺の道には万葉歌碑がたくさん建立されています。
歌枕や枕詞なども、十分にコンテンツツーリズムに貢献するのではないでしょうか。たおやかな古語は耳に心地良く響きます。いにしえ人と空間を共有しながら、想いを寄せてみるのもいいでしょう。
時代に合った旅行スタイルがあります。
そこに焦点を合わせていくことが、私たちに求められていることなのかもしれません。