赤坂の街に佇む赤坂不動尊をご案内致します。
紀州徳川家御祈願所の石碑。
江戸時代には紀州徳川家の祈願寺となっていました。
現在も赤坂不動尊の内陣には、紀州徳川家奉納の厨子や仏具が安置されています。
赤坂不動尊の年間行事
紀州徳川家の拠り所であった赤坂不動尊。
境内を見ていきましょう。
境内には牡丹臭木(ボタンクサギ)の花が咲いていました。
非常に繁殖力が旺盛で、ボタンクサギの葉には異臭が漂います。”臭木”というぐらいですから、思わず納得してしまいます(笑)花は臭いませんのでご安心を。
赤坂不動尊は御府内七十五番札所になっています。
四国八十八ケ所の霊場めぐりに行けない人のために、四国八十八ケ所の砂を運び込み、弘法大師のご利益にあずかれるように江戸時代に定められました。
お砂踏みのご利益ですね。
赤坂不動尊のご本尊は不動明王です。
伝教大師作と伝えられるご本尊は、紀州徳川家奉納の厨子の中に納められています。普段は秘仏とされ、御開帳はされていないようです。
赤坂不動尊には五大明王が揃っています。
不動明王、金剛夜叉明王、大威徳明王、降三世明王、軍荼利明王の五大明王が揃うお寺は数少なく、その希少性がうかがえます。
徳川家康が江戸に入府する以前から、赤坂の地に居を構えています。
歴史ある赤坂不動尊。
一ツ木通りから少し入った場所に佇みます。
赤坂の繁華街の真ん中に位置します。
さすがは東京赤坂ですね。
古いものと新しいものが渾然一体となって、深みのある赤坂の魅力を醸し出しています。
赤坂不動尊の参道。
急な坂道になっています。
坂の多い赤坂ならではの光景です。
一人にひとつ あなたのいのち。
参道の途中に標語のようなものが掲げられていました。
江戸の町は火事が多かったと言われます。
関東大震災や戦災の難をも逃れ、今に息づく赤坂不動尊。
赤坂観光には外せないおすすめの古刹ですね。
<赤坂不動尊の行事>
1月1日~7日 初詣
2月3日 節分会・豆撒式
5月28日 春の大祭
9月28日 秋の大祭
土・日に該当する場合は、平日に繰り上げられます。