遺影写真といえば、どこか寂しげな感じのするものが多いもの。
故人が元気な時に、もっと良い写真を撮っておけば良かった・・・そんな風に後悔しているご遺族の方も多いと聞きます。
「生前のとっておき遺影」を撮り続けている写真館があります。
その名も、” 素顔館 ”。
とてもいいネーミングですよね。
東京都中野区にある写真館なのですが、遺影専門の写真館として注目を集めています。
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遺族の中で生き続ける遺影写真
「素顔館」が週刊東洋経済(2010年4月17日特大号)の中でも紹介されています。
もめない相続・葬儀の極意が書かれているのですが、その中の「送り方」特集のコラムで”素顔館”の詳細が記事になっています。
来館者は電話予約をし、普段着で訪れるとのこと・・・
最初は緊張した面持ちの方が多いようですが、お話の中で徐々に打ち解け合って普段の顔に戻られるそうです。
以下、週刊東洋経済の記事内容から抜粋させて頂きます。
これは「今日の一枚」 「最後の一枚」ではない
お客さんに必ず言うことがある。
それは「この写真はあくまで今日の一枚であって、最後の一枚じゃない」。月日が経てばしわも増え、その年齢の顔になる。だから「元気だったらまたおいで」と声をかける。
この写真を「とっておき写真」と呼ぶ。
とっておきには「特別」と「とって置く」という2つの意味が込められている。
「返事が聞こえてくるような写真が一枚あれば、残された家族にはどんなに救いになるか。その一枚が家族の心の絆になります」。
故人の魂は脈々とご遺族の中で生き続けます。
視覚で訴え続ける遺影写真をおろそかにしてはいけませんね。
とても大切なことだと改めて気付かされました。