松茸と蛤の焙烙焼

焙烙焼(ほうろくやき)。

焙烙とは縁の浅い、素焼きの平たい土鍋のことをいいます。

松茸と蛤の焙烙焼

松茸と蛤の焙烙焼。

焙烙の「焙」は焙(あぶ)る、「烙」は焼くを意味する漢字です。

焙烙はその名の通り、食材を焙ったり焼いたりする調理器具です。

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保温効果のある焙烙

元は調理器具の名前であった焙烙ですが、この焙烙自体がお客様の目を楽しませるということで、食器として使われるようになったわけです。焙烙には保温の効果もありますからね。

焙烙焼

焙烙焼という料理は、焙烙の中に玉砂利を敷き、酒塩焼きにした白身魚の切り身を並べてお出しする料理です。

奉書に包んだものを並べ入れて蓋をし、蒸し焼きにする場合もあります。

塩に卵白を混ぜて焙烙の底に敷き、火に掛けて塩を焼きます。

焼いた塩の上に松葉を散らして酒塩焼きにした松茸を盛ります。

焼き塩には保温の効果があり、松葉には材料に塩が付かないようにすると共に香りを移す役目があります。秋の味覚の王様である松茸ですが、焙烙焼にすると、さらに見栄えがアップしますね。

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